エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「僕の間違いじゃなければ、君の名前は北斗だと思うんだけど」

「俺も君をよく知っている気がする。妻想いの天才パティシエだったはずだ」

 破顔したふたりは、驚く私をよそにハグで出会いを喜んだ。

「じゃあ純美の旦那さんって、北斗のことだったんだね? 最低の旦那さんじゃないか!」

 笑われた北斗はむっとした顔で私に視線を戻す。

「俺の知らないところで、楽しい話をしていたらしいな」

「えっと……うん。仲直りしたいけどうまくできないって相談しちゃった」

「次は『最高の旦那』と言われるような話だけにしてくれ。というか、俺に話せ」

「あなたに話してどうするの」

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