エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
「このキスに誓おう」

 指で顎を持ち上げられて、口づけを贈られる。

 驚いたのは私だけで、百合先生もロッコさんもほのぼのと見守っているだけだった。



 その夜、私はベッドの中で北斗に抱き締められていた。

「どうしたの? 今日は甘えたさん?」

「俺が甘えているんじゃない。君が俺を甘えさせているんだ」

「……ちょっとややこしいね」

 呼吸すると、北斗の香りを感じた。

 こうしていられる喜びを改めて実感し、彼の胸に顔を埋める。

「そのうち話そうと思っていたんだが」

「なに?」

「仕事の話だ。今は国内勤務でも、そのうち在外勤務が入ってくる。そうしたら……」

< 242 / 245 >

この作品をシェア

pagetop