エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 彼の真意がわからないまま土曜日を迎えて帰宅すると、なぜかリビングから両親の明るい笑い声が聞こえてくる。

 そこに聞きたくない低い声が混ざっている気がして、急いで靴を脱いだ。

 足早に廊下を抜けてリビングに姿を見せると、コーヒーテーブルを囲んでいた三人が会話を途切れさせる。

「お帰り、純美」

 いつもならそう言うのは母か、もしくはたまに先に帰ってきている父だ。

 だけど今日、私を出迎えたのは北斗だった。

「どうして……」

 北斗と婚約していた頃、実家は違う住所にあった。

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