エリート外交官はワケあり妻を執愛で満たし尽くす
 一緒に笑い合っていた頃がよみがえり、ずきんと強く胸が痛んだ。

「どうした?」

「……なんでもない」

 顔をのぞき込まれて気まずくなる。

「変なことばっかり言うから怒ってるの」

「慣れろ。これが君の夫だ」

 大きな手でさらりと髪を撫でられ、胸の痛みがピークに達する。

 ずっと夫と呼びたかった、世界で一番好きな人。

 こんな形で夢が叶ってほしくなかった。

「さて、ベッドが見たいんだったな。快眠効果があるらしいんだが、たぶん君が効果を実感する日は来ないと思う」

「夜は寝かせてくれないと仕事に影響があるからだめ。あなただってそうでしょ」

「君を抱かなくても仕事に支障が出る」

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