アラ還は、もう恋しちゃだめなんですか?
なんだか訳が判んないけど、少し浮かれてるは気のせいか、不思議な人だなぁ。
主人が亡くなってから娘が彼氏のところにお泊りしなくなった。
今まではほぼ毎週、金曜日の仕事終わりから行って、月曜日はそこから出勤していたのに。
気を使わせてるのは判ってる。
「泊まっといで」と言っても、「べつに」って言うし。
別れたわけでもなさそうだけど、
このまま別れられたらと思うと申し訳ないし、それは困る。
そんなに母が頼りない?
何とかしなくてはと思うけど、どうすればよいのか判らない。

なかなか解決できない悩みを延々と考えてる。
そんな時、スマホが鳴った。
相手は匠先生。
メールでは無く電話。
忘れていたわけではないけどうしよう。

連絡先を交換しているんだから、もちろん掛かってくる予想はついてはいたけれども。
とりあえず、緊張しながら出てみる。

(匠先生)
「今、大丈夫?」
初めての電話。ほぼ3週間ぶりか、
なのに事務的というか、通常通りの安定感。
出るのに緊張した気持ちを返せと言いたい。

「誕生日のやり直しというか、
先日の返事を聞かせてもらおうかと思って。
明日、空いてる? 
ステーションホテルのロビーに12時って良いかな」
急いでるのかすごい早口。
相づちを入れるので精一杯、
「…はい」
「じゃ、よろしく」
プー。

何なの今の。

そうだ、娘に連絡を入れよう。
明日の土曜日、
予定があることを伝えよう。
それから、今夜からのお泊りを勧めよう。
善は急げ。すぐに、メールを送った。
「新しくできた友達と、ランチに行きます
もしかしたら夕飯も食べてくるかも
だから紗依も泊まっておいでよ」と。

少しして、娘からの返信。
「了解」 

良かった。のかな?
とりあえず、明日は何を着ていこう。
久しぶりのお出かけに、なんかいつもと違うややこしい気持ちになった。
しかし結果、ほぼ通勤着。
結局おしゃれな服装は持ってなかった。
買うほどでもないか、とりあえずある服で間に合わそう。

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