危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
「片桐か。すみれが家出した。連れ戻してくれないか」
「原因を解決しないと連れ戻すのは難しいのでは」
いつも頼まれたことだけをこなし、余計な質問やら口答えをしたことはない。
「まぁそうだ。ただ例の女も金で引っ込むようなタイプじゃないらしくてな。まさか殺すわけにもいかんしな」
「……」
「「昨日相手の女に達也君が話をつけたと聞いている。金も相当積んだし、これ以上なにか要求するなら、ただでは済まないことは告げてある」
なんてことないといったふうに呟いたその言葉に、目の前が赤く染まる。やはりこいつはマトモじゃない。
そのあとも色々仕事の話をされたが、全く頭に入らなかった。
なんだか嫌な予感がした。