危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
「記者は、蓮の両親を殺した黒幕があなたのお父さんだと蓮に言ったの。蓮のお父さんは弁護士をしていて、あなたのお父さんの不正を暴く裁判の準備をしている最中だった」
あまりのことに、心と体がバラバラになったような気がした。
喉がカラカラと渇き、冷たい汗が噴き出す。
この人は一体なにを言っているのだろう。
父が蓮の両親の事件に関わっている?
「本当のことは、私にはわからない。だけど、蓮が苦しんでいるのを見たくない」
──嘘だ。嘘に決まってる。蓮が父に近づいたのは復讐のためだった?
「蓮を元の暮らしに戻してほしいの。犯人への憎しみとあなたへの情の狭間で苦しんでいるの。あなたといる限り、きっと辛い記憶から逃れられない」
「……」