危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
「蓮と会えて嬉しい。もうほかにはなにもいらないってそう思えた」
「俺もだよ」
泣きじゃくるすみれを抱き、背を撫でる。ひどく傷つけたことを後悔する。全て自分が蒔いた種だ。
義姉が話す前に自分で話すべきだったと思う。
なんと言ったらよいかわからず、ただそのか細い体を撫で、濡れた頬にくちづける。
すみれに惹かれてはいけないと何度も自分を戒めた。
けれど抗えない引力に堕ちるように、結局自分の気持ちを止めることはできなかった。