危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
病院へ行くと即入院と言われた。
翌日、医師から心臓の状態が悪いことを告げられたあと、休憩中だった達也が見舞いに訪れた。
「すみれ……。大丈夫か。その……家のこともあるし、どうしても心配で」
「気にしないで」
「病気、よくないんだろう。俺のせいだ。悪かった。本当に後悔してる」
元には戻れないけれど、今なら達也の苦しさと捌け口を探したい気持ちも少しは理解できる。彼には彼の苦悩があったのだろう。
「心臓、かなり悪いみたいなの。結婚しなくて正解だったと思う」
「そんな言い方はやめてくれ。死ぬと決まったわけじゃない」
「でも、きっと私はそんなに長くは生きられない気がする」
「悪いことが重なって悲観的になっているだけだろう」