危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる

「おばあちゃん。少しの間いてもいい? 仕事で雪国の取材がしたくって」

 玄関に着くと、口からすらすらと新幹線の中で考えた言い訳が出てくる。仕事帰りに衝動的に新幹線に飛び乗って、ここに来てしまったのだ。荷物も薄いバッグひとつ。化粧水もなければ替えの下着もない。
 連との思い出のつまった部屋はほったらかしのままだが、いずれ解約することになるだろう。
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