危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
それぞれの道

「先生、ありがとうございます。これで少しでも平穏に暮らせたらいいのですが」
「時間はかかりますが、少しでもよい方向に向かうよう尽力致します」
「ありがとうございます」

 依頼者である女性が、目には涙を浮かべ深々と蓮に向かって頭を下げる。女性はとある犯罪者の妹で、本人に罪はないが、ネットの誹謗中傷などで苦しんでいた。子供までひどい虐めにあい、引っ越しを余儀なくされていた。
 一度出回った情報は、ネットを中心に未来永劫出回り続ける。たとえ本人になんの落ち度がなくても、石を投げることでうさを晴らす者は存在する。

 蓮が就職した事務所では、訴訟のみならず各支援団体や組織と連携し、多方面からのサポートを提供していた。
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