危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる



「ごめんね。迷惑かけて。私、来ないほうがよかった?」
「そんなわけあるか」

 娘についで、孫にまで先に逝かれたらと祖母の気持ちを思うとあまりにやるせない。

 入院することになり、今度は手術を勧められた。医師は言葉を選んでいたが、かなり悪い状態であることを知った。
 心底申し訳なくなる。

「押しかけて、住みついて、具合まで悪くなって……」
「すみれのせいじゃないから」

 ごめんなさい。ごめんなさいと心で唱える。
 
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