危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
蓮へ
いつか話した物語の続き、書きました。
蓮と過ごした日々は幸せだった。
だから蓮も幸せでいてほしい。
ありがとう。
これを書いたすみれの気持ちを思うと、一瞬で時間が二人で過ごした日々に巻き戻る。たまらない焦燥に駆られた。
「病院の場所を教えてください」
すみれの祖母から聞いた病院へと急ぐ。なかなか来ないタクシーに痺れを切らし、大通りを走り、駅へと向かう。時間が惜しい。一秒でも早く、早く会いたい。
あの時、別れを選んだことは間違いではないのだろう。だけどもう一度会いたい。切実に。
間に合ってほしい。
今度こそ、すみれを離してはいけない。