危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
やってきた達也は、いつも通りでやはりあの手紙は嘘なのだという気がしてきた。いつ切り出そうかそればかり考えていた。
二人で美術展を見たが、当然全く楽しめなかった。これからあの手紙について聞かなければならないと思うと気が重い。
そんなすみれの気持ちに気づかず、達也はご機嫌で行きつけのカフェに連れて行った。
店内はちょうど昼前で混んでいて、楽しそうなカップルでいっぱいだった。
「どうした? 元気がないね」
「少し疲れちゃって」
「仕事? 入ったばかりで、重要な仕事任されたらプレッシャーだよな。体調も崩したし少しセーブしないと」
「そうね」
女性と親密な様子の達也の写真が頭をかすめる。浮気だとかそういうことは達也にはないだろうとなぜだか信じていた。その信頼が今揺らいでいる。
──ちゃんと話さなきゃ。