危険な略奪愛 お嬢様は復讐者の手に堕ちる
人間だから、過ちを犯すこともあるだろう。けれど、人間の真価はそれに対してどう向き合うかどうかで決まると思う。
自分の血をわけた子が生まれることを隠し、お金さえ払えばもう関係ないと言う。
達也がまるで知らない人になってしまったように思えて受け入れられない。
「父に話すわ」
「君のお父さんなら知ってるよ。うちの親もね」
ガツンと岩で殴られたかのような衝撃を受ける。
「すみれが入院している間に話し合ったんだ。体調を考えてまだ話すべきじゃないと決めた」
「勝手に決めないで!」
自分だけが蚊帳の外にいた事実に愕然とする。
「君が……子供を産めない場合も考えて、お義父さんもそれでいいと」
ぽろぽろと涙が溢れる。今その話をするのはあまりに卑怯ではないか。あまりに軽んじられている事実に愕然とする。