柚菜〜初恋編〜
和奈とも相変わらず遊んでいた


和奈は葵と付き合っていて、たまに3人で遊んだりするが、柚菜はやっぱり葵は少し苦手だ





雄太がいない教室はつまらない。



柚菜はテスト用紙で飛行機を作り、窓の外に飛ばす



風に乗り高く舞い上がる


机に頬杖をつく


筆箱に入れた携帯が光る


果穂【つまんない。テストわからない。】


柚菜【外見てみ?】


果穂【紙飛行機?】


柚菜【テスト用紙】


果穂【やばっ】


柚菜「せんせーい!」


先生「どうした?高瀬」


柚菜「具合悪いんで、保健室行きたいです。」


先生「大丈夫か?一人で行けるか?」


貴洋「先生、俺テスト終わったんで行きます。」


先生「じゃあ頼むな」


柚菜は携帯をポケットに入れ、教室を出る


貴洋「大丈夫か?」


二組の前を通る


廊下側の席の雄太と目が合う


胸がときめく



柚菜「大丈夫だよ!早退したかったの!なんで一緒に来たの〜」


貴洋「まじかよ〜心配したのに」



足を止めずに歩く



携帯を取り出し、果穂にメールをする


柚菜【保健室前で待つ】


果穂【少し待ってて】


靴箱の横の階段に座る


柚菜「最近どう?」


貴洋「もうそれは、話す事ない奴がする会話だぞ?」


柚菜「そう?そんな事ないけど」


柚菜は、笑顔で貴洋を見る


柚菜「あっ!貴洋!手出してみ?」


貴洋は手を広げる


柚菜「ほれっ!」


飴を渡す


貴洋「飴だっ」



二人は、飴を口に入れる



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