柚菜〜初恋編〜
二年
あれから、柚菜と雄太の関係性は、何も変わらないまま、2年生になる




二年になると、雄太は二組、柚菜は一組。


仲が良かった紗弥は二組、夏美は三組で離れてしまった。
貴洋は一組で同じクラス。


たまに、紗弥に会いに二組に行った時に、無意識に雄太を見たりしていた。


柚菜は、果穂と同じクラスになった。



果穂「柚菜さんだよね?」


緊張してるのか、声が裏返る果穂。


柚菜「覚えてるよ!雄太の」


果穂「恥ずかしすぎる。あの時はごめんね。今はもう好きじゃないから!」



柚菜「そうなの?」


果穂「今は、一年の子が気になってる」



柚菜「年下ぁ〜」



席も近かった事もあり、二人はよく喋るようになった



果穂も片親。父親は機嫌が悪いと、果穂に暴力を振るう。


そんな繋がりもあり、仲良くなるのは早かった。



二人は、よく川の土手に座り話をしていた


果穂「柚菜は、雄太と付き合ってるの?前に聞いた時に違うって言ってたけど」


柚菜「付き合ってないよ?」


果穂は、驚いた表情を見せる



果穂「本当に?気を遣わなくていいよ?本当に好きじゃないから!」



柚菜「本当だよ。」


柚菜は少し、寂しそうな表情をする。果穂はそれ以上雄太との事を聞かなかった。



愛と雄太のメールは続いていた。

学校から帰ると、毎日欠かさずに連絡をくれて、一日の出来事を話したりしていた。

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