「みんなで幸せになると良いよ。」
『犯罪者…。犯罪者の…娘…。』

演技で出そうとしていた涙は目の奥に引っ込んだ。かわりに全身の毛穴から憎悪が沸いてきた。


「犯罪者の娘さんと関わると命の心配をしなくてはなりませんので失礼します。はっはっは!」



腹立たしい笑い声。


電話は一方的に切られた。
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