「みんなで幸せになると良いよ。」
帰りの電車で「7時」に時間を設定した。

1秒でも早く会いたかったから僕は30分前に駅内のコンビニでペットボトルのお茶を買った。

砂の熱を感じさせないスニーカー。

くしゃりくしゃりと足跡を残していく。

昨日キスをした場所。

視界に入る場所で僕はうつむいた。

「もう来てたらどうしよう。」

仮定で一人ドキドキしていた。

ゆっくりあの場所に目をやる

ヒイラギは、




居ない。
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