「みんなで幸せになると良いよ。」
「当たり前。あと20分ちょっとある。」

勝手に期待して肩を落とす自分を慰めた。
昨日の場所に緑の空き瓶が埋まって岩盤浴みたいに頭だけ出してる。

少し嫌な気分になった。

僕としては真新しい思い出の場所だったから。

緑の瓶を引っこ抜いて違う場所に捨て、ふたりの座るスペースを確保しようとした。


「んっ?」
< 207 / 266 >

この作品をシェア

pagetop