「みんなで幸せになると良いよ。」
ヒイラギの頬に触れたときに彼女にも血をつけてしまったようだ。

『えっ、彼女…動いてへんやん…おーい、おーい!』

もうひとり真っ茶に日焼けした男がヒイラギを起こそうと呼びかける。

「ごめん、これ、遺書。彼女自殺。警察に電話して。」
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