「みんなで幸せになると良いよ。」
賑わうビーチに笑い声と怒声が飛ぶ。

上半身裸の男が2人近寄る。

『うるさいねん。』

僕はしゃがみこんでヒイラギの口にキスする。

「ごめんな…ありがとう、さよなら…。」


とまらない。


立ち上がって振り返ると若い男たちはニヤけていた。

『お前ひとの話聞けや、いちゃつかんと。』

いきり立った男が半歩前に出る、

海の家のライトがつく時間になり、

ビーチが灯りに照らされた。

『うわっ、お前、何!?血だらけやん…。』
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