「みんなで幸せになると良いよ。」
宛先:ヒイラギ
件名:ひさしぶり
本文:ひさしぶり。今大学の正門前に居る。
   突然で悪いけど会ってほしいです。
   ほんまに突然でごめん。返信待ってます。


家を出る前にメールで確認できたけど衝動がそうさせなかった。

携帯を握る手に力がはいっている。

「ヒイラギは来てくれるんかな。」

そればかり考えてうつむいた。


30分くらい経っても携帯が震えることはなく、


僕は立ち上がった。
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