「みんなで幸せになると良いよ。」
『ひさしぶり!!元気にしてたぁ!?連絡くらいしてよねぇ!!』

聞き覚えのある声。

だけど、少し感じが違う。
振り向くとやっぱりヒイラギだった。

「ひさしぶり。ごめんな、いきなり呼び出して。」

正門とは逆の通学路からやって来た。

『なんで大学前なん!?卒業したのに!!』

ヒイラギは馴れ馴れしく頭をはたいた。

「ごめん、衝動的やったから。…どうしたん、ヒイラギ?違う人みたい。」

怪訝な態度もヒイラギの笑顔を奪えない。

『可愛くなったってこと!?嬉しいな。ひさしぶりに会って口説いてくるとは!』

軽いノリ。

野田の臭いというか、

野田そのもの。
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