小児科医が甘え下手な看護師に愛を教えました
以前、楽しそうに話してくれた行事。

「葵さん、あのね、俺体育祭の実行委員になったんだ!帰りは少し遅くなっちゃうかもしれないけど、最後の体育祭だから頑張りたくて…お父さんもお母さんも許してくれたんだ」

もちろん、悠くんは急変してからお見舞いに来ていた。

そして、
「お母さんたち、見に来れないよね。真、心配だしね」

ご両親には、日程は伝えてあるらしいが、忙しいから覚えてない可能性もでてきそう。

「お父さんか、お母さん。どっちかなら来てもらえるんじゃない?」

「うん…言ったら来てくれるかもね。でも、生きるか死ぬかを頑張って生きてる弟よりも、俺の体育祭なんて…」

「言えない?」

「言えない。だって、なんかあったときに自分が後悔で押しつぶされるから」

それを聞いたら無理に進めることはできない。

「とりあえず今は、真くんが安定することを願おう」
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