子兎さんは俺様総長のお気に入り
未だにそのノリが慣れない私は、鏡を見なくてもわかるくらい顔が真っ赤だと思う。
手でパタパタと顔を仰いでいる時に、蓮さんはその様子を見ながら言った。
「うさぎちゃんってほーんとピュアだよねえ」
「ただの恋愛不適合者だっただけです」
私は、ずっと好きな人がいなくて…まず、好きがどんなものかを理解できていなかった。
それなのに、はじめて好きになった人が暴走族の総長であり、大手不動産会社の御曹子でもあるのだ。
加えて、美形でスタイルもいい。
───それは慣れなくても仕方なくない…?
「うさぎちゃんは恋愛不適合者じゃなくて、ただ知らなかっただけ。恋愛不適合者は蓮みたいなのを言うんだよ」
「た、確かに…蓮さん見てると私、恋愛不適合者ではないような気がしてきた」
「湊とうさぎちゃん。本人いる前で、てか本人見ながらよく言えるね?」
助け舟を出してくれるのはいつだって湊さん。
たまに笑顔でスルーされることもあるけど…
こうして、倉庫へ行くとあっという間に時間は過ぎて、有意義な息抜きになる。
結局、理王が気にしないと言うからお菓子を頬張った。
「で、食べるんかい!」
みんなに総ツッコミされたけど、やっぱり美味しいもの食べる時幸せなんだよね。

