タオル係の、独占欲。(短)
「私に……」
「え?」
「私に手伝えることがあれば、言ってください。何でもします」
「……」
あ、いや。”何でも”っていう言い方は、昨今良くないって聞くから、言い方を変えないと――なんて思っていると。
クシャ
緒都くんが私の頭に手を置いて、何度か往復させる。少し乱暴な撫で方に、なぜだか胸がドキンと一度だけ跳ねた。
「じゃあ、今日はもう泣かないで」
「え?」
「言ったでしょ? 俺は帰るって。もし君が泣いても、もうタオル係はいないから。だから今日は泣かないで。泣くのは……
俺が隣にいる時だけにして」
「!」
ね――?と言って、私から離れる緒都くん。
頭には、彼の手の感覚が残っていて……
「は、はぃ……っ」
そのぬくもりに、思わず赤面してしまった。