タオル係の、独占欲。(短)
ピタリ
「な、なによ」
「知らんぷりちゃんが、何の用?」
私が彼女たちの前で立ち止まると、一気に嫌そうな顔をした。
だけど「なんでもないよ」とは、言えなくて。
「緒都くんは……、そんな人じゃありません」
むしろ彼女たちを、真っ向から否定したのだった。
「な、なによ……」
「いつもは知らんぷりなくせに……。あ、やっぱり緒都くんのことが好きなんでしょ? だから庇うんだよ!」
「……」
ここで私がいくら「違うよ」と否定しても、彼女たちは信じない。いや、最初から私の言葉なんて聞く気がないのだから、何を言っても無駄だ。
だけど、緒都くんに関しては、違う。