タオル係の、独占欲。(短)
――文化祭の出し物、候補は決まったから。その準備が滞りなく出来るかの下見
みんなのために、こっそりと頑張ってくれる緒都くんを、私だけが知ってる。
放課後、自分の得にならない事を進んで行ってくれる緒都くん。そんな彼を勝手に悪く言われて、私は……
「……っ」
どうしようもない怒りが、沸々と湧きあがった。
ガラッ
「わ、知らんぷりちゃんじゃん」
「今の話、聞かれたかな?」
「まーいいじゃん。聞かれてても知らんぷりしてくれるでしょ」
「そりゃそうか~あはは!」
なんて笑ってる彼女たちに、一歩。また一歩と、足を進める。
私の席と反対側にいる彼女たちは、私が近づく度に「まさか自分たちの方に来てる?」と、顔を歪めて不快感を露わにした。