タオル係の、独占欲。(短)
「昨日はどうしたの? 急に帰ったからビックリした」
「ご、ごめんなさい……っ」
「別にいいけどさ」なんて言う緒都くん。
会話の区切りがついた頃合いを見計らって「これ!」と、タオルの入った袋を取り出した。
「き、昨日も、ありがとう……ございました……っ」
「タオル? ふは、きちんと二枚ある」
白色と、桜色のタオル。
袋を開けた瞬間に、ウチの柔軟剤の匂いがふわりと香った。
「これ、持ってていいよ?」
「へ? ど、どうしてですか……?」
不思議がる私に、緒都くんは机上で腕をクロスする。そして、その上に頭をポスッと置いて、そのままの姿勢で私を見た。
気怠そうで、無気力そうな。そんな彼がいう事には――