タオル係の、独占欲。(短)

「うわ、知らんぷりちゃん、きたな!」

「ってか知らんぷりちゃんって長いわ。名前は?」



私が吐き出したグリンピースをテイッシュで取りながら、横峯さんが尋ねる。



「きょ、鏡花……です」

「そ。私、有美。白石(しらいし)有美(ゆみ)」

「あたし横峯(よこみね)朋(とも)。よろしくー」



そんなこんなで、今更ながら自己紹介をし合い、連絡先を交換し合う――なんて。すごく「友達」のような時間を過ごしたお昼休み。

そんななか食べたお弁当は、もう冷めていたはずなのに。少しだけ、あたたかく感じた。





そんな夢見心地のような昼休みの後、授業をいくつか終え、そして放課後。


私は、有美と朋に呼び止められていた。


< 42 / 72 >

この作品をシェア

pagetop