タオル係の、独占欲。(短)
「……っ、あっ」
「あらら。鏡花、泣いちゃった」
「まじ? 本当にすぐ泣くじゃん~」
言葉とは裏腹に、有美と朋は(ハンカチを持っていなかったらしく)、自分の袖で私の顔のまわりを撫でまわす。
二人の力が強くて、私は思わず教室の奥へ逃げてしまった。
すると、
「あれ、知らんぷりちゃん泣いてる?」
「ほんとだー、何かあったの?」
「ってか、泣き顔……すげーキレイだな」
「思った……ヤバいな」
心配する女子と、なぜか食い入るように見つめる男子。
しまった、逃げる方向を間違えてしまった……。
「すみませ……、何でもないですっ」
と、急いで顔を隠す私。
だけど、その時。