タオル係の、独占欲。(短)
「お、緒都くん!」
それならそれで、一体、何の話があるというのだろう。
気になって歩くどころじゃなくなったので、強引に歩みを止めて、タオルに手をかけた。
バサッ
すると……
「……何やってるんですか、緒都くん」
「今……こっち見ないで」
片手で顔全体を覆った緒都くんが、私の隣にいた。
一体何をしてるのだろうかと、不思議に思っていると……
「……小竹さん、約束破っちゃったね」
「え?」
約束……?
一体、なんの約束?
ポカンとした顔の私を「約束を忘れてる」と踏んだ緒都くん。
「はぁ」と。やや重いため息をついて、私の横ではなく、正面に回った。