タオル係の、独占欲。(短)
「ずっ……ありがとうございます。た、タコ焼き……」
「こら。堂々と彼氏よりたこ焼きをとるんじゃない」
これにはさすがに緒都くんも怒ったのか、ギュッと私を抱きしめる腕に力を込めた。
「すみません、でもお腹が空いてて……」
「ん。知ってる。ずっと頑張ってるもんね」
「は、はい……っ」
きちんと見ててくれる優しさが嬉しくて、張っていた気が、少しずつ緩んでいく。
そして、時間をかけて脱力した私を見て「よし」と。緒都くんが、二人の間に、空気を通すだけの僅かなすき間を作る。
「鏡花も俺も、充電しようか」
「充電?」
「うん。だから早く、目を閉じて」
「目。あ……」
充電とは、それすなわちキスなのだと。
やっぱり遅れて理解した私を、緒都くんは優しい目で見た。