茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
「よく言えたな」

百子の声が羞恥心で震えるが、陽翔の耳にはしっかり届いていたらしい。彼は指を3本に増やし、ざらざらしたところを探り当て、そこを大きくなって来た水音とともに擦る。彼女から強請られるのは想像以上に陽翔の精神を高揚させ、血潮を滾らせ、全身がゾクゾクと歓びに震え、己の昂りも煽りをうけてその質量を増した。

「ひう……っ! ああっ!」

彼に秘花を触れられるたびに燻る熱が弾け、腰が跳ね上がり、下腹部が愉悦に疼き、嬌声が歓喜を歌い、蜜が溢れて陽翔の指を、太腿を濡らす。乱した息は嬌声と共に、陽翔の口の中に吸い込まれていき、舌を絡めとられて溶けていく。

「あっ……! やだ……! イッちゃ……!」

びくんと大きく跳ねた腰は、二度、三度と続けて波打つように跳ね、溢れた蜜が腿を濡らしていく。百子の意に反して蜜壺が陽翔の指に絡みつき、蜜を纏わせて引き留めようとしたようで、彼が指をゆっくりと引き抜くと、水音が名残惜しそうに指を離した。

「すげえ濡れてたぞ」

陽翔は引き抜いた指を百子の目の前に持ってくる。陽翔の大きな手は半分以上自分の蜜に塗れており、その指の間に糸を引いていた。淫靡に光をぬらりと反射しているそれは、指が動くと水音を小さく鳴らす。

「み、見せなくても、いいじゃない……ちょっと!」

百子は目にしたものに驚いて、慌ててキョロキョロしてティッシュを探す。陽翔があろうことか、蜜をまぶした指をゆっくりと舌でねぶったからだった。劣情に染まった瞳の彼の赤い舌が指を這う様子は艶かしくてぞくりとし、蜜が唾液に絡めとられているのを食い入るように見つめた。

「そういう顔が見たいんだよ。すげえかわいい顔してるぞ」

「……なにそれ」

顔も首もりんごが真っ青になるほど赤くした百子は、それだけぼそりと告げる。脳裏に指についた蜜を舐める彼の様子がはっきりと浮かんだからだ。劣情に塗れて色気がだだ漏れな陽翔を直視できなかったのと、反論する気力は乱れた吐息と共に逃げていったのも理由の一つである。その原因たる彼は満足そうに口元を歪め、百子の唇を奪う。深い口づけを繰り返すと、自分の花びらからとろりと蜜が出てくる感触がした。陽翔が太腿をフェザータッチで撫で上げるものだから、その動きにも反応して体が跳ねる。しかし肝心の秘めたる場所には一向に触れてくれない。再び甘い疼きが蓄積されて外に逃がすことができず、体の中を縦横無尽に駆け回った。それだけでも苦しいのに、陽翔は何と百子の太腿に唇を寄せ、熱く分厚い舌を這わせて舐め回した。
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