茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
「えっ……んんっ!」
百子は陽翔のしたことが信じられずに彼の胸をやや強めに叩くものの、その手も胸板に押し付けられて抗議の声も彼の口に吸い取られてしまう。彼の唾液が生臭さと舌を刺す苦味を最大限に希釈してくれたので、百子はそれを飲みこむ。幾分だが口腔がすっきりしたので、百子も彼の舌に自分の舌を絡ませた。
「本当に酷い味だな。百子、本当にすまん」
唇が離れると、散々眉を顰めた陽翔と目が合う。苦味と生臭さが入り混じった《《それ》》は不快以外の何物でもなく、それを百子に飲ませてしまった自分に酷く嫌悪感を抱いたからだ。
「えっと……嬉しい、けど……男の人は、その……自分の……アレは味わいたくないんじゃ……?」
「確かにそうだが、自分のものの味が分かって良かったと思ってる。《《アレ》》は飲むものでも飲むべきものでも何でもないのが身に沁みた。だからちょっと待ってろ、百子」
陽翔は百子にキスを唇に落とし、少々震える足を叱咤して部屋を出た。残された百子は口元に手を当てて瞬時にその顔を赤くさせる。今までこんな風に気を遣われたことがないからだった。それでも彼の優しさに触れることができたので、じんわりと温かい何かがゆっくりと底からせり上がるのを感じている。ドアが開く音で百子の物思いは終わりを告げ、陽翔がコップと水の入ったピッチャーを持って足でドアを閉めるのをぼんやりと眺めた。彼はコップに水を注いで口に含む。
「ん……っ」
そしてそのまま百子に口付ける。彼女の喉が動くのを確認しながら少しずつ自分の口にある水を百子に受け渡し、それを三回繰り返した後に百子は彼の舌を熱心に吸って唾液も飲み込んだ。
「ありがと……東雲くん。気を遣ってくれて嬉しい」
うっとりと微笑む百子に陽翔は首を振ったが、そのまま百子の口付けを受け入れる。彼はしっかりと彼女を抱きとめ、その背中に指を這わしながら唇を奪って彼女に応えた。そして首筋に、耳にキスを落とし、胸の頂の小さな蕾を舌で転がし、つつき、吸い付いて彼女の柔肌を、高く鼻にかかる嬌声を味わい、小さく跳ねる彼女の動きを封じにかかった。そして百子がもじもじと太腿をこすり合わせるので、彼は何度したか分からないが百子の唇にキスを落とした。
「先を越されたが……ココもたっぷり可愛がってやる」
そう言いながら陽翔は獰猛な笑みを浮かべ、百子をゆっくりとベッドに寝かせ、弛緩した足をあっさりと割って彼女の茂みの奥にある秘花に顔を埋めた。
百子は陽翔のしたことが信じられずに彼の胸をやや強めに叩くものの、その手も胸板に押し付けられて抗議の声も彼の口に吸い取られてしまう。彼の唾液が生臭さと舌を刺す苦味を最大限に希釈してくれたので、百子はそれを飲みこむ。幾分だが口腔がすっきりしたので、百子も彼の舌に自分の舌を絡ませた。
「本当に酷い味だな。百子、本当にすまん」
唇が離れると、散々眉を顰めた陽翔と目が合う。苦味と生臭さが入り混じった《《それ》》は不快以外の何物でもなく、それを百子に飲ませてしまった自分に酷く嫌悪感を抱いたからだ。
「えっと……嬉しい、けど……男の人は、その……自分の……アレは味わいたくないんじゃ……?」
「確かにそうだが、自分のものの味が分かって良かったと思ってる。《《アレ》》は飲むものでも飲むべきものでも何でもないのが身に沁みた。だからちょっと待ってろ、百子」
陽翔は百子にキスを唇に落とし、少々震える足を叱咤して部屋を出た。残された百子は口元に手を当てて瞬時にその顔を赤くさせる。今までこんな風に気を遣われたことがないからだった。それでも彼の優しさに触れることができたので、じんわりと温かい何かがゆっくりと底からせり上がるのを感じている。ドアが開く音で百子の物思いは終わりを告げ、陽翔がコップと水の入ったピッチャーを持って足でドアを閉めるのをぼんやりと眺めた。彼はコップに水を注いで口に含む。
「ん……っ」
そしてそのまま百子に口付ける。彼女の喉が動くのを確認しながら少しずつ自分の口にある水を百子に受け渡し、それを三回繰り返した後に百子は彼の舌を熱心に吸って唾液も飲み込んだ。
「ありがと……東雲くん。気を遣ってくれて嬉しい」
うっとりと微笑む百子に陽翔は首を振ったが、そのまま百子の口付けを受け入れる。彼はしっかりと彼女を抱きとめ、その背中に指を這わしながら唇を奪って彼女に応えた。そして首筋に、耳にキスを落とし、胸の頂の小さな蕾を舌で転がし、つつき、吸い付いて彼女の柔肌を、高く鼻にかかる嬌声を味わい、小さく跳ねる彼女の動きを封じにかかった。そして百子がもじもじと太腿をこすり合わせるので、彼は何度したか分からないが百子の唇にキスを落とした。
「先を越されたが……ココもたっぷり可愛がってやる」
そう言いながら陽翔は獰猛な笑みを浮かべ、百子をゆっくりとベッドに寝かせ、弛緩した足をあっさりと割って彼女の茂みの奥にある秘花に顔を埋めた。