茨の蕾は綻び溢れる〜クールな同期はいばら姫を離さない〜
その拗ねるような声ですら、甘い吐息となって陽翔の耳朶をくすぐった。自分の手で百子の体を解して開き、その結果ぐったりとしている様子を見ると、筆舌しがたい喜びが心の底から湧き上がってくるのだ。

「すまん……ちょっとやりすぎたか?」

陽翔は指を名残惜しそうに水音を立てながら百子から引き抜き、手のひらに蜜が垂れているのに気づいてそう告げる。

「……ううん……きも、ち、よ、かった……」

百子はふにゃりと笑顔を浮かべ、陽翔の頭を引き寄せて、彼の唇をついばむように何度も食む。彼女から感謝をそのままぶつけられ、陽翔は心臓が甘く締め付けられる心地がして彼女の柔らかくしっとりした感触を味わった。

「そうか。それじゃあ一緒に気持ちよくなろうな」

そう言って陽翔は自身の熱杭を百子の腹に押し当てた。何かを破る音が小さく聞こえたかと思うと、陽翔は素早く避妊具を装着していたのだった。眼鏡は外されており、陽翔の情欲の炎が灯る裸眼が直接百子を射抜く。

「うん……来て」

そう言って百子が両手を陽翔の方に伸ばしたので、彼はぐったりとした百子を抱き上げて膝に座らせると、彼女の蜜口にピタリと猛りの先端を触れさせる。彼女の蜜口を先端で弄うと、百子は早く陽翔の昂りを迎え入れたかったのか、そのまま腰を落して根本まで一気に蜜壺に飲み込ませた。

「ああああっ!」

「……っ! ぐっ! はあーっ……はあーっ」

高く甘い嬌声と、低く抑えたような呻き声が部屋を引っ掻いてやがて溶けていく。陽翔はまさか彼女が自分から熱杭を受け入れるとは思わず、彼の疼きは一気に高みに登り詰めようとした。それを阻止するべく荒く息を吐き、百子にしがみついた。彼が荒い息を吐くのを止めなかったので、百子は苦しそうに眉間にしわを寄せている陽翔の頬にそっと触れる。

「大丈夫……? 苦しい?」

「いや、違う……。単に……百子のナカが良すぎてすぐにイきそうになっただけだ」

百子はさっと紅潮させていたが、気を遣うようにぼそぼそとつぶやく。

「別にイっていいのに」

しかし陽翔は百子の発言が気に食わなかったようでムッとして反論した。

「そんなことしたら百子のナカにいれなくなるだろうが。それに、俺は百子と一緒に気持ちよくなりたいのに、俺が先にイったら意味無えよ。何か負けた気もするしな」

そして百子が何か言いたそうにしている口を彼は唇で塞いだ。舌を絡めると百子の襞も蠢いて熱杭に絡みつくので、陽翔は百子の腰を抱き寄せる。彼女のしっとりした柔らかい肌が陽翔に収まり、肌がこすれるのが心地よい。極限まで百子と密着できるこの時間が、陽翔は一番好きなのだ。
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