余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
大股に歩く大樹についていくのは大変だったけれど、ここで見失うわけにはいかなかった。


本人に直接質問する勇気がないのなら、こうして後をつけて確認してみるしか方法はないのだから。


しばらく追いかけたところで大樹は公園へ入っていった。


その公園は小さくで遊具も少なく、あまり人の姿を見ない公園だ。


フェンス越しに覗いて見ると、今日もその公園には誰もいない様子だった。


こんな寂しい公園でなにをするつもりなんだろう……。
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