余命宣告された私が出会ったのは、キスで寿命を伸ばすことのできる人でした。
「どうして、こんなことになるの……」


目を閉じていたら自然と涙が流れ出していた。


大樹はいつも優しくて、病院にも何度も足を運んでくれていた。


だから少しも疑うことがなかった。


影ではあんな風に私を裏切っていたのに……!


萌は何度目かのねがえりを打ち、声を殺して泣いたのだった。
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