契約婚初夜、冷徹警視正の激愛が溢れて抗えない
 お、お子さま!?
「あと、ほとぼりが冷めたら別れるから、推しに似てるからって俺に本気で惚れるなよ」
 呆気に取られる私に、彼は冷酷な言葉を投げた。
 ほとぼりが冷めたら別れる!? 俺に本気で惚れるな!?
 契約結婚なのはわかっていたけれど、離婚前提なんて聞いてないよ。
 あまりに衝撃が強すぎて口をあんぐり開ける。
 さっき入籍を済ませて幸せに浸っていたのに、突然地獄に突き落とされた気分だ。
 やっぱり警察官じゃなくてペテン師じゃないの?
 一人称まで『僕』から『俺』に変わっているし、まるで数分前とは別人みたい。
 これは幻聴なのだろうか? それとも悪夢でも見てる?
 今の状況を頭が理解できなかった。いや、正確には理解したくなかったのかもしれない。お見合いの日に彼になにか違和感を抱いたのは、気のせいじゃなかった。
「俺はシャワー浴びてくるから、適当に部屋でも見てればいい。なんなら一緒に浴びるか?」
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