星が代わりに泣いてくれるから
レンの眉が吊り上がって、ぴくぴくしている。
レンが感情を高ぶらせているときの仕草だ。

「心配に決まってるから来たんだろう!?当たり前のことを言わすなよ」
「当たり前のことも貴方言わなくなったじゃない」
「構ってほしいから、こんなところまで来たのか?」
「違うわよ―――星に願いに来たのよ」

レンはよくわからないといった顔をした。

「なにを…」
「貴方ともっと話をしたい。一緒にご飯を食べてとりとめのないことを話したい。一緒に眠って、触れあいたい。こどももほしい。全部全部お願いするためにきたのよ」

レンは喉をこくり、と飲み込んだ。目をまん丸にして、驚いている。

私の目から涙が目の淵いっぱいまで溜まって流れ出した。

指で拭いながら言葉を続ける。

「一緒にいても独りぼっちのようなの。家に帰ってきておざなりに会話して眠るだけ。疲れているのもわかってる。疲れているなら手を繋いでねむるだけでもしたかった。貴方はいつも背を向けて眠るから拒絶されているようで苦しい。たまたま今日が結婚記念日で、耐えれなかったのよ」
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