クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~
「こんな俺だけど、優ちゃんのことが気になるんだ。
彼女を忘れるためとか、そんなんじゃなくて……。
恋人前提で俺と友達になってくれる?」
翼君の言葉に目を丸くした。
それと同時に、胸の中がドキドキで脹れあがった。
私が気になるって
恋人前提って……
それって、私を好きになるかもってこと?
そういうことだよね?
翼君の言葉を一つ一つ頭の中で整理しようとしても、
胸のドキドキがそれを邪魔して、気がつくと口を開いてた。
「いい!! いいです!!」
真っ赤になった私の顔を見ながら、翼君が言った。
「いいって、OKってこと?」
「はっ……はい!!」
大きく頷きながら大きな声で返事した私を見て、翼君は優しく微笑んだ。