クリスマスなんて大嫌い! ~黒鼻のトナカイ~



泣きそうな私の目に映ったのは、

トナカイの格好をした翼君ではなく



黒鼻のトナカイだった。






「離せよっ」


掴まれていた手を振り払った男は、唾を吐いて黒鼻のトナカイを鋭い視線で見た。


異様な空気が漂い、私は立つことも出来ない。





どうしよう




どうしたらいいの?


黒鼻のトナカイさん……。






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