愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
「玉子焼きを上にのせるのか? オムライスみたいに?」

「そう。下に敷いてもおいしいと思うよ。でも今回はオムライスみたいに包んでみる。包むだけじゃなんだから、あんかけにして……」

小さめの鍋で出汁の利いたあんかけソースを作る。

平皿の上にご飯を緩やかに盛り、肉野菜炒めを載せ、薄い卵で包み込む。その上からあんをとろりとかけて、出来上がりだ。

「オムライス……というか、見た目は天津飯みたいだな」

「当初の予定からはだいぶ変わっちゃったけど、ひとまず食べてみよう。料理はトライアンドエラーが大事だから」

出来上がった料理をダイニングテーブルに運んで実食。

ジューシーな肉と厚みのある野菜がしっかり主張していて、あんかけがうまい具合に一体感を出してくれている。

「うまいな。料理名はわからないが、とにかくおいしい」

「肉野菜の卵とじあんかけ、って感じかな。ガパオからは離れちゃったけど、これはこれでアリだと思う。味付けはごま油と塩コショウを軽く振りかけるだけでもおいしいかも」

「いろいろとアレンジできるってことだな」

北斗さんが目を閉じて味を確かめながら咀嚼する。
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