愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~

「栄養もあるし、調理の仕方もシンプルだ。隊員たちも喜んでくれると思う」

役に立ててよかった。私ができることといえば、料理くらいだから。

「こんなことでよければ、いくらでも」

「謙遜するな。真誉、ありがとう。助かった」

ワンプレートをそれぞれ綺麗に完食してご馳走様をする。

洗い物は北斗さんがしてくれるという。私は横に立って、お皿を拭く係だ。

泡のついたプレートを流しながら、彼が静かに語り始めた。

「正直、すごいなと思ったよ。突然無茶ぶりしたにもかかわらず、ぴったりのメニューを考えてくれるんだから」

「それが仕事だからね。この二年で、たくさんお料理を考えたんだよ?」

カフェのオープンにあたって、定番メニューはもちろん、季節ごとに限定メニューを考案し、お客様の要望にも耳を傾け、真摯に料理と向き合ってきた。

その成果が出ているのだと思う。

「もう真誉は一人前なんだな。俺とは違う分野の、立派なプロフェッショナルだ」

とくんと鼓動が音を立てる。一人前だと認められたのが嬉しくて。

「誇らしいよ。遊真もきっと喜んでる」

「え?」

不意に出てきた兄の名前に驚く。

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