愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
ふと隊員の中に、見知った背格好の男性を見つけて、ドキリと胸が高鳴った。
「北斗さん……?」
「真誉!」
彼が分厚いオレンジ色の防火服を着て駆け寄ってくる。
服だけで一〇キロ、空気呼吸器を背負うと二〇キロにもなるらしい。
銀色のヘルメットからしころと呼ばれる首や頭を守るための防火布が垂れ下がっている。
グローブとブーツを身に着け、肌は顔以外、一切露出していない。いざ火の中に向かうときは、顔全面を覆う面体をつけ全身を防護する。
「無事でよかった。ここが現場だと聞いたときは血の気が引いたぞ」
「心配してくれてありがとう。火災はもう収まったの?」
「ああ。今、現場を確認してる」
そう言って、隊員たちの様子を見守る。表情がキリリと引き締まっていて、こんな状況下で不謹慎極まりないが、いつもより何倍も格好よく見えてしまう。
「おう、吉柳」
背後から声をかけられ、私たちは振り向いた。
やってきたのは北斗さんより年輩で、四十を過ぎたくらいの隊員だ。
「八尾さん。お疲れ様です」
「北斗さん……?」
「真誉!」
彼が分厚いオレンジ色の防火服を着て駆け寄ってくる。
服だけで一〇キロ、空気呼吸器を背負うと二〇キロにもなるらしい。
銀色のヘルメットからしころと呼ばれる首や頭を守るための防火布が垂れ下がっている。
グローブとブーツを身に着け、肌は顔以外、一切露出していない。いざ火の中に向かうときは、顔全面を覆う面体をつけ全身を防護する。
「無事でよかった。ここが現場だと聞いたときは血の気が引いたぞ」
「心配してくれてありがとう。火災はもう収まったの?」
「ああ。今、現場を確認してる」
そう言って、隊員たちの様子を見守る。表情がキリリと引き締まっていて、こんな状況下で不謹慎極まりないが、いつもより何倍も格好よく見えてしまう。
「おう、吉柳」
背後から声をかけられ、私たちは振り向いた。
やってきたのは北斗さんより年輩で、四十を過ぎたくらいの隊員だ。
「八尾さん。お疲れ様です」