愛しのプラトニック・オレンジ~エリート消防官の彼と溺甘同居中~
北斗さんはなにも聞かないでくれるけど、無言のままでいるのもなんとなく気まずくて、私はぽつぽつと経緯を語り始めた。

「――それで、私が恋人募集中なんて言っちゃったから、優多さんが気を遣って合コンを」

「それにしたって、紹介する相手が悪すぎるだろ」

北斗さんは呆れたような声をあげる。

「食事をしているときは、優しくていい人だったのよ? まさかあんな態度を取る人だったなんて」

「まあ、彼女もそうと知っていて紹介したわけじゃないんだろうが――」

私が必死に優多さんを庇おうとするから、悪気はないと理解してくれたのだろう。

こちらを覗き込み念を押す。

「中には酔うと豹変する男もいるから気を付けろ」

彼の手を握り直して、こくりと頷いた。

「で? もうひとり、真誉を気に入ったって男性は?」

「一応、連絡先だけは交換したんだけど――」

バッグから携帯端末を取り出すと、さっそく十倉さんからチャットメッセージが届いていた。

【今日はありがとう。楽しかった】【来週、ご飯でもどう? 次はふたりで】――食事のお誘いだ。

「あ……」

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