敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
隼人さんにとっては結婚指輪はあくまでも既婚者であるための証明みたいなもので、自分のためにも必要だと考えたのかもしれない。
少しだけ寂しく感じてしまい、すぐに頭を振って気持ちを切り替える。自分の立場を間違えてはいけない。
「未希の言っていた映画、気になるな」
「ちなみに恋愛ものではなくホラー・サスペンスですが」
気を取り直して真面目に返すと隼人さんは目を丸くした。
「意外だな、未希はそういうのはダメそうなのに」
「はい。いろいろ勘違いして観ちゃったんです。でもその映画はすごく面白くてハマっちゃいました」
店の外で店員に見送られ、私たちは歩き出す。しばらく映画の話で盛り上がりながら、様々な思いが駆け巡る。
今日は隼人さんのおかげで、ずっと行きたかった遊園地に初めて行けた。正直、仕事だと忘れてしまいそうなほど嬉しくて楽しかった。
けれどまさか、隼人さんが結婚を考えていた水戸さんと隼人さんの同級生である徳永さんに会うなんて。
お互いに気持ちがなかったとは言っていたけれど、隼人さんは結婚まで考えていた水戸さんに会ってどう思ったんだろう。ましてや自分の友人と結婚すると聞かされて。
まったく気にしていない? 水戸さんではなく私と結婚したことを本当はどう思っているの?
『未希さんはどこかのご令嬢なの?』
当然だと言わんばかりの徳永さんの質問が胸に刺さる。完全に割り切っている結婚だとはいえ、隼人さんの妻として私はどう考えても分不相応だ。それでも彼が私を選んだ理由は――。
少しだけ寂しく感じてしまい、すぐに頭を振って気持ちを切り替える。自分の立場を間違えてはいけない。
「未希の言っていた映画、気になるな」
「ちなみに恋愛ものではなくホラー・サスペンスですが」
気を取り直して真面目に返すと隼人さんは目を丸くした。
「意外だな、未希はそういうのはダメそうなのに」
「はい。いろいろ勘違いして観ちゃったんです。でもその映画はすごく面白くてハマっちゃいました」
店の外で店員に見送られ、私たちは歩き出す。しばらく映画の話で盛り上がりながら、様々な思いが駆け巡る。
今日は隼人さんのおかげで、ずっと行きたかった遊園地に初めて行けた。正直、仕事だと忘れてしまいそうなほど嬉しくて楽しかった。
けれどまさか、隼人さんが結婚を考えていた水戸さんと隼人さんの同級生である徳永さんに会うなんて。
お互いに気持ちがなかったとは言っていたけれど、隼人さんは結婚まで考えていた水戸さんに会ってどう思ったんだろう。ましてや自分の友人と結婚すると聞かされて。
まったく気にしていない? 水戸さんではなく私と結婚したことを本当はどう思っているの?
『未希さんはどこかのご令嬢なの?』
当然だと言わんばかりの徳永さんの質問が胸に刺さる。完全に割り切っている結婚だとはいえ、隼人さんの妻として私はどう考えても分不相応だ。それでも彼が私を選んだ理由は――。