敏腕社長は雇われ妻を愛しすぎている~契約結婚なのに心ごと奪われました~
美奈子さんと一緒に先に帰ろうとしたが、隼人さんももう役割を終えたと一緒に会場をあとにすることになった。せっかくだからと美奈子さんが提案し、三人で夕飯を共にする流れになる。
連れていかれたのは進藤家御用達のレストランで、高級で厳かな雰囲気に私は完全に気後れしてしまった。
緊張する私に隼人さんも美奈子さんも丁寧に説明してくれたり、話を振ってくれたりした。おかげで料理を楽しむ余裕が少し生まれ、初めての味に舌鼓を打つ。
「気に入ってくれたかしら?」
「はい。美奈子さん、今日はありがとうございました」
食後のコーヒーを堪能し、美奈子さんに改めてお礼を告げる。
「お礼を言うのはこちらの方よ。未希さんと過ごせてとっても楽しかったわ。また隼人抜きでお出かけしましょうね」
「母さん、あんまり未希を振り回すなよ」
隼人さんが呆れた声でたしなめる。それから美奈子さんを送り届け、隼人さんとふたりで家路につく。ふたりになると急に車内は静かになり、私はおずおずと切り出した。
「隼人さん、今日は突然すみませんでした」
「未希が謝る必要はないさ。どうぜ母さんが強引に話を進めたんだろ?」
すぐにフォローされるが、気持ちは晴れない。断りもなく会場に来たことももちろんだが、それ以上に橋本さんや木下さんとの妙ないざこざに巻き込んでしまった。美奈子さんもだ。
「それに、ちょうどよかったよ。あの場で付き合いのある人には未希のことを紹介できたから」
彼の役に立ったのならそれでいい。なにも返せず、私はぎゅっと膝で握りこぶしをつくった。
連れていかれたのは進藤家御用達のレストランで、高級で厳かな雰囲気に私は完全に気後れしてしまった。
緊張する私に隼人さんも美奈子さんも丁寧に説明してくれたり、話を振ってくれたりした。おかげで料理を楽しむ余裕が少し生まれ、初めての味に舌鼓を打つ。
「気に入ってくれたかしら?」
「はい。美奈子さん、今日はありがとうございました」
食後のコーヒーを堪能し、美奈子さんに改めてお礼を告げる。
「お礼を言うのはこちらの方よ。未希さんと過ごせてとっても楽しかったわ。また隼人抜きでお出かけしましょうね」
「母さん、あんまり未希を振り回すなよ」
隼人さんが呆れた声でたしなめる。それから美奈子さんを送り届け、隼人さんとふたりで家路につく。ふたりになると急に車内は静かになり、私はおずおずと切り出した。
「隼人さん、今日は突然すみませんでした」
「未希が謝る必要はないさ。どうぜ母さんが強引に話を進めたんだろ?」
すぐにフォローされるが、気持ちは晴れない。断りもなく会場に来たことももちろんだが、それ以上に橋本さんや木下さんとの妙ないざこざに巻き込んでしまった。美奈子さんもだ。
「それに、ちょうどよかったよ。あの場で付き合いのある人には未希のことを紹介できたから」
彼の役に立ったのならそれでいい。なにも返せず、私はぎゅっと膝で握りこぶしをつくった。