振り返って、接吻

わたしは、イチバンが好きだ。

そのための努力は惜しまないし、わりと何でもクリアすることができた。


だから、廊下に貼られた定期試験の順位表を見に行くのは大好物のイベント。しかも今回も、それなりに自信がある。


わたしはすぐに駆け寄りたいのを我慢して、他の生徒たちが群がってから、あえてゆったりとそこに向かった。


———そして、張り出された順位表を見て、わたしはくらり目眩がした。



「ゆづが1位、なの、?」

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